MDL.make(エムディーエル・メイク)というBTO PCメーカーを調べていると、その安さに驚くと同時に、こんな疑問が浮かびませんか?
- 価格が安すぎるけど、本当に大丈夫?
- ネットで「怪しい」「やばい」と見るけど、本当なの?
- 保証やサポートはちゃんとしている?
私も初めは、価格設定とネットの評判を見て気になりました。
この記事では、そうした疑問や不安を解消するために、MDL.makeの評判やサービス内容について、客観的な情報を整理してまとめていきます。
この記事の要点
- 「安さ」の理由:実店舗を持たないD2Cモデル(※)で固定費を削減しているため
- 「怪しい」評判の背景:主に「知名度の低さ」と「納期の遅さ」が原因
- 保証内容:1年間の標準保証で「往復送料が無料」と、むしろ手厚い
- 弱点:納期は「10日~14日」と、業界標準(約7日)より明確に遅い
- 注意点:「スターターセット」はPC本体ではなく、オプションの周辺機器セットのこと
(※)D2C(Direct-to-Consumer)とは、メーカーが問屋や小売店を通さず、自社のECサイトなどで直接消費者に販売するモデルのことです。
この記事の信頼性について
この記事では、特定の意見に偏ることなく、読者に正確な情報を提供することを最優先としています。
そのために、以下を含む複数の一次情報源や信頼性の高い情報を調査・分析した上で、客観的な視点でまとめています。
- ouTube – 【買ってみた】BTOPCメーカーの新定番『MDL.make』で、総額40…
- Kaoru Gaming – MDL.makeの評判・口コミは最悪?怪しい・やばいと言われる理由を徹底解説
- MDL.make 公式サイト(保証ページなど)
この記事でわかること
- MDL.makeが「怪しい」「やばい」と言われる理由
- 競合他社より「安い」価格の仕組み
- 保証やサポート体制
- 納期や支払い方法について
- 「スターターセット」の内容と注意点
MDL.makeが「怪しい」「やばい」と言われる3つの理由
まず、なぜMDL.makeが「怪しい」や「やばい」といったキーワードで検索されがちなのか、その背景にある主な3つの理由を解説します。
理由1:新興メーカーゆえの「知名度の低さ」
MDL.makeは比較的新しいBTOメーカーであり、大手のような知名度はまだありません。
さらに、拠点は鹿児島に1つあるのみで、都市部には実物を見たり、相談したりできる物理店舗がありません(出典: YouTube – ワビスケ氏レビュー)。
多くの人にとって、PCのような高額な買い物は「知っているお店」「実物が見られるお店」でしたいものです。
そのどちらもないため、「実態がよくわからない=怪しい」という印象を持たれやすくなっています。
理由2:業界標準より遅い「納期」と連絡の遅れ
MDL.makeの公式納期は「10日~14日」が目安です(出典: YouTube – ワビスケ氏レビュー)。
これは、業界の平均的な納期(約7日)と比べて客観的に「遅い」です。
また、「発送通知が遅い」といった口コミも見られます(出典: Kaoru Gaming)。
「注文したのに連絡がない」「なかなか発送されない」という状況は、購入者を「もしかして届かないんじゃ…?」と不安にさせます。
この「納期の遅さ」と「連絡の遅れ」が合わさって、「届かない」「やばい」という不安な検索行動に繋がっているようです。 (ただし、「詐欺で製品が届かなかった」という決定的な報告は、調査した限りでは見当たりませんでした。)
理由3:使用パーツ(マザーボード等)の不透明さ
低価格帯のBTOメーカーでは一般的ですが、MDL.makeもマザーボードやSSDなど一部のパーツについて、具体的なメーカー名や型番を明記していないケースがあります。
これは、コストを最優先するため、調達時期によって最も安価な同等スペックの部品を使えるように「調達の柔軟性」を確保する戦略です。
これにより低価格が維持されています。
しかし、購入者からすると「何が使われているか分からない」という不透明さに繋がり、これが「怪しい」「安いのには裏があるのでは」という不安の一因となっています。
MDL.makeはなぜ安いのか?
「怪しい」と言われてしまう理由が分かったところで、次に「なぜ安いのか」という価格の仕組みを解説します。
D2Cモデルと固定費の削減
MDL.makeの「安さ」の最大の理由は、理由1でも触れた「物理店舗の戦略的排除」にあります。
大手メーカーが都心の一等地に構えるショールームやサポート拠点にかかる莫大な固定費(家賃、人件費)を、MDL.makeはD2Cモデル(メーカー直販)を採用することで丸ごと削減しています(出典: YouTube – ワビスケ氏レビュー)。
その削減分が、そのまま製品価格に反映されているのです。
「安さ」と「怪しさ」は表裏一体
- ポジティブな側面:固定費が削減され、製品価格が劇的に安くなる。
- ネガティブな側面:実店舗がなく露出が少ないため、「実態がわからない=怪しい」という印象を与えやすい。
つまり、MDL.makeの「安さ」と「怪しさ」は、同じ企業戦略から生まれる必然的な結果と言えます。
競合他社との価格比較
YouTuberのレビュー分析によれば、MDL.makeのPCは競合他社(例:ツクモ)とほぼ同等の構成で比較した場合、約2万円も安価であったと報告されています(出典: YouTube – ワビスケ氏レビュー)。
同時に、品質についても「ちゃんと品質が高い」と評価されており、単に安い部品を寄せ集めた安い粗悪品ではないことが示唆されています。
クーポンとセール情報
MDL.makeは、標準価格の安さに加え、クーポンやセールも実施しています。
- クーポンコード:特定のYouTuberとのタイアップによる割引クーポン(例:5,000円引き)が配布されることがあります(出典: YouTube – ワビスケ氏レビュー)。
- セール:「最大5万円引き 期間限定セール」といったキャンペーンが定期的に開催されています(出典: PCセレクツ)。
クーポンの使い方は、注文確認画面(支払い前の画面)でコードを入力する一般的な形式です(出典: PCセレクツ)。
ただし、常時配布されているわけではないため、購入のタイミングを見計らう必要がありそうです。
信頼性とサービス体制
価格の次に重要な「安全性」や「信頼性」について、保証、サポート、納期の実態についてです。
手厚い保証内容:標準で「往復送料が無料」
MDL.makeは、標準で1年間のセンドバック保証(修理が必要な場合にメーカーへ送付する形式)を提供しています(出典: MDL.make 公式サイト – 保証)。
ここで注目すべきは、その内容です。
公式の保証規定によれば、保証期間内の修理は、修理作業料や交換パーツ代が無料なのはもちろん、「往復送料(全国一律)」も0円と明記されています(出典: MDL.make 公式サイト – 保証)。
BTOメーカーの保証では、片道送料(購入者→メーカーへの発送分)は購入者負担となるケースが一般的です。
それに対し、「往復送料無料」という規定は、「怪しい」という評判とは裏腹に、大手メーカー以上に手厚い内容であり、信頼性を客観的に裏付ける一つの証拠と言えます。
保証内容やサービスに関する最新の正確な情報は、公式サイトで確認するのが最も確実です。
特に保証規定は購入前に一度、ご自身の目で確認しておくことをおすすめします。
サポート体制:LINE相談は高評価
多くのポジティブな評判で共通して挙げられるのが、「LINEを通じた相談・サポートが手厚い」という点です(出典: Kaoru Gaming)。
物理店舗を持たない代わりに、LINEサポートを「デジタル上の店舗スタッフ」として機能させ、BTO初心者の「どのPCを買えばいいか」という購入前の不安を解消する役割を担っています。
一方で、「商品のオーダーミス・取り違え」といったネガティブな口コミも存在します(出典: Kaoru Gaming)。
ただし、これらはMDL.make固有の致命的な欠陥というよりは、BTO業界全体で起こりうるヒューマンエラーの範疇であるとも分析されています(出典: Kaoru Gaming)。
納期:「届かない」は誤解?「10日~14日」が目安
「mdl make 届かない」という不安についてですが、これは「(詐欺で)製品が届かなかった」という決定的な報告は見当たりません。
このキーワードの正体は、理由2でも触れた「業界標準よりも遅い納期(10日~14日)」と、「不十分な進捗連絡」によって引き起こされる購入者の不安が表面化したものと分析できます。
MDL.makeの低価格は、この「納期の遅さ」と引き換えに成立している側面があります。
購入する際は、PCが手元に届くまで最低2週間はかかることを前提とし、即納を期待すべきではありません。
購入前に。製品オプションと支払い方法の注意点
最後に、購入に関する注意点をまとめます。
「スターターセット」とは?
「mdl make スターターセット」というキーワードもよく検索されていますが、これは何でしょうか。
PC本体とは別売りの「周辺機器5点セット」(モニター、キーボード、マウス、ヘッドセット、マウスパッド)のことです。(出典: MDL.make 公式サイト – スターターセット)
PC本体と合計の価格が明確に表示されるため、「48,000円でPC一式が買える」と誤解する心配はありません。
分割払い(ペイディ)の利用について
「mdl make 分割払い」に関心がある方も多いようです。
BTOのような高額商品は、ペイディ(Paidy)の「3・6・12回あと払い」のような分割サービスが便利です。
ペイディのこのサービスは、口座振替または銀行振込で支払う場合に限り、「分割手数料無料」になるという特徴があります(出典: ペイディ 公式サイト)。
ただし、ペイディ公式サイトの「おすすめのお店」リストには、MDL.makeの記載が確認できませんでした(2025年11月時点)(出典: ペイディ 公式サイト)。
MDL.makeで分割払いを利用したい場合は、実際の決済画面でペイディが選択可能か、そして「12回払い」に対応しているかなどを、購入者自身が最終確認画面でチェックする必要があります。
おすすめな人とおすすめできない人
おすすめな人
- 「価格」を何よりも最優先する人。
- PCの到着を2週間以上待てる人。
- 物理店舗でのサポートを不要とし、LINEなどデジタルなコミュニケーションでの手厚いサポートを好むBTO初心者。
おすすめできない人
- 「すぐにPCが必要」な人(納期が遅いため)。
- BTOであっても「ブランドの安心感」や「知名度」を重視する人。
- 使用パーツのメーカーや型番をすべて自分で把握・指定したい人。
「怪しい」と言われる背景には、明確な「安さの理由」と「企業戦略」がありました。
ご自身の使い方やPCに求める優先順位(価格か、納期か、ブランドの安心感か)と照らし合わせて、最終的な判断をすることをおすすめします。
まとめ
MDL.makeは「怪しい」企業ではなく、物理店舗や納期(即納体制)といったコストを極限まで削減し、その分を価格に反映させる「極端なD2Cモデル」を採用した新興BTOメーカーである、というのが今回の調査の結論です。
最後に、記事の冒頭で挙げた疑問に一問一答形式で回答します。
- 価格が安すぎるけど、本当に大丈夫?
-
大丈夫な可能性が高いです。安さの理由は、実店舗を持たず、納期を長く設定することで、固定費や運営コストを極限まで削減しているためです。
品質が極端に悪いわけではないようです(出典: YouTube – ワビスケ氏レビュー)。 - ネットで「怪しい」「やばい」と見るけど、本当なの?
-
「怪しい」と感じるのには理由があります。
主に「知名度の低さ」「実店舗がないこと」「納期の遅さ」が原因です。
企業実態が怪しいというより、戦略(安さの追求)が、結果として購入者の不安を煽りがち、というのが実態のようです。 - 保証やサポートはちゃんとしている?
-
はい。保証は1年間の標準保証で「往復送料が無料」(出典: MDL.make 公式サイト – 保証)と、むしろ手厚い内容です。
サポートもLINEでの相談が手厚いと評価されています(出典: Kaoru Gaming)。
最後まで読んでいただき、ありがとうございました。
主な参考文献
| 出典 | URL | 主な内容・ポイント |
|---|---|---|
| YouTube – 【買ってみた】BTOPCメーカーの新定番『MDL.make』で、総額40… | https://www.youtube.com/watch?v=s4nOxuAzfUA | YouTuberワビスケ氏によるレビュー。競合(ツクモ)との比較で約2万円安いとし、品質を高評価。弱点として「実店舗が少ない」「納期が10〜14日と遅い」点を指摘。 |
| Kaoru Gaming – MDL.makeの評判・口コミは最悪?怪しい・やばいと言われる理由を徹底解説 | https://kaorugame.com/mdl-make-reputation/ | ポジティブ評価(LINEサポートが手厚い、コスパ良好)とネガティブ評価(発送通知の遅れ、オーダーミス)を整理。後者はBTO業界全体の課題であると分析。 |
| MDL.make 公式サイト – 保証 | https://mdlmake.shop/pages/guarantee | 1年間の標準センドバック保証を明記。修理料・往復送料・交換パーツ代が無料。延長保証(2年・3年)も選択可能で料金体系が公開されている。 |
| ペイディ公式サイト – 3・6・12回あと払い | https://paidy.com/npay/ | 分割払い(3・6・12回)の仕組みと条件を説明。手数料無料は口座振替・銀行振込に限られる。MDL.makeでも導入されている決済方式。 |
| PCセレクツ – MDL.makeのクーポン・セール情報まとめ【2025年11月】 | https://pc-selects.com/mdl-make-coupon/ | クーポンコードの入力方法(注文確認画面で入力)や、最大5万円引きの過去セール情報を掲載。 |
| MDL.make公式サイト – スターターセット | https://mdlmake.shop/products/%E3%82%B9%E3%82%BF%E3%83%BC%E3%82%BF%E3%83%BC%E3%82%BB%E3%83%83%E3%83%88 | 「スターターセット」がブラック48,000円/ホワイト54,800円で販売されていることを示す公式ページ。現在はPC購入時オプション扱いの可能性あり。 |








