PRO X TKL RAPIDとApex Pro TKL Gen 3は、どちらも日本語配列・有線・テンキーレスを選べるラピッドトリガー対応キーボードです。
私はPRO X TKL RAPIDを約9か月使っていますが、設定したのはラピッドトリガーと左右キーの入力制御くらいです。
この使い方なら両製品の差は小さく、価格、使っているマウスのメーカー、実際の打ちやすさで選んでもよいと思います。
Apex Pro TKL Gen 3のProtection ModeやRapid Tapは、浅い入力で誤操作しやすい人や、複数のキー設定を作りたい人には意味があります。しかし、FPSを競技として突き詰めず、そこまで設定しない人には必須ではありません。
ゲーミングキーボードを一度使った今は、ゲーム向け機能に強くこだわらなくてもよいと感じています。文章入力が中心なら、そもそもこの二つに絞らず、普段打ちやすいキーボードから選ぶ方がよいかもしれません。
この記事では、私が2025年11月末に購入したPRO X TKL RAPIDの使用経験と、Apex Pro TKL Gen 3の公式情報から整理します。Apex Pro TKL Gen 3は未使用です。
両製品の基本機能はかなり近い
比較するのは、PRO X TKL RAPIDの日本語配列モデルと、Apex Pro TKL Gen 3の日本語配列・有線モデルです。Apex Proシリーズにはサイズや接続方式の異なる製品もあるため、購入時は「TKL・日本語配列・有線」まで確認してください。
| 比較項目 | PRO X TKL RAPID | Apex Pro TKL Gen 3 |
|---|---|---|
| 配列・サイズ | 日本語配列・TKL | 日本語配列・TKL |
| 接続 | 有線 | 有線 |
| スイッチ | 磁気式アナログスイッチ | OmniPoint 3.0磁気ホール効果センサー |
| ラピッドトリガー | 対応 | 対応 |
| 左右キーなどの同時入力制御 | KEY PRIORITY | Rapid Tap(最大5組を設定可能) |
| 押し込み量に応じた複数動作 | Multi Point Action | 2-in-1アクションキー |
| そのほかの主な機能 | KEYCONTROL、G HUBで設定 | Protection Mode、GG QuickSet、OLEDスマートディスプレイ |
| 私の経験 | 約9か月使用 | 未使用。公式情報のみ確認 |
両方ともラピッドトリガー、アクチュエーションポイントの調整、押し込み量やキー入力の組み合わせを利用した操作に対応しています。「ラピッドトリガーを使いたい」という目的だけなら、どちらでも満たせます。
なお、Logicool Gは35g、SteelSeriesは45gという数値を掲載していますが、前者は押下圧、後者は底打ち時の力として案内されています。条件が違うため、この数字だけで軽さを直接比較するのは避けた方がよいです。
私の使い方では比較表ほど大きな差にならない
私はPRO X TKL RAPIDを、FPS、ブログ執筆、普段のPC作業に使っています。設定したのはラピッドトリガーと、左右方向のキー入力を制御するKEY PRIORITYくらいで、それ以外はほとんど初期状態のままです。
製品ページを見ると多くの機能が並んでいますが、実際に毎日使っている機能は多くありません。左右移動の入力を整えてラピッドトリガーを使えれば、私の遊び方では十分でした。
ゲーム中のキー入力に遅さや大きな不満はないものの、ラピッドトリガーによって勝率が目に見えて上がったわけでもありません。FPSではエイムや立ち回りの影響も大きいため、キーボードを替えるだけで結果が大きく変わるとは考えない方がよいです。
ラピッドトリガーと左右入力の制御が目的なら、安く買える方や、手持ちの周辺機器とメーカーを合わせやすい方を選ぶのも自然です。
35gの軽い押し心地には慣れが必要でした。使い始めの1〜2週間は文字入力で誤入力が出たものの、慣れてからは軽く打てています。打鍵音も、私には高いカチャカチャ音というより低めのコトコトした音に聞こえ、夜の作業でも使い続けられました。静音キーボードではないので、音を最優先するなら実物を確認した方が安心です。
有線接続は、固定デスクで使う私には問題になっていません。充電切れを気にしなくてよいのは楽ですが、配線を減らしたい人には両製品とも合わない可能性があります。

Apex Proの機能差が意味を持つ場面
Apex Pro TKL Gen 3の違いとして注目したいのは、Protection ModeとRapid Tapの設定数です。
Protection Modeは、選んだキーの周辺にあるキーの感度を下げる機能です。アクチュエーションポイントを浅くしていて、WASD付近の隣のキーまで誤って押してしまう人には使い道があります。
Rapid Tapは最大5組まで設定できます。左右移動だけでなく、複数の組み合わせに同様の入力制御を使いたいなら、Apex Proを検討する理由になります。GG QuickSetでゲーム用の設定を利用したい場合や、OLED画面から設定を確認したい場合も同じです。
反対に、浅い設定による誤入力に困っておらず、左右移動以外の組み合わせも設定しないなら、これらの差は活かしにくくなります。Apex Proが競技向け、PRO Xが普段使い向けと分けるより、自分がProtection Modeや複数組のRapid Tapを使うかで考えた方が判断しやすいです。
Apex Proの旧モデルも候補に入っている場合は、Apex Pro TKL 2023とGen 3の違いで世代差を確認できます。

PRO Xを使い続けるのは買い替える理由がないから
私はすでにPRO X TKL RAPIDを使っており、必要な操作はできています。Apex Pro独自の機能にも、現時点で解決したい困りごとはありません。そのため、Apex Proへ買い替える理由はないというのが今の判断です。
マウスもロジクールなので、対応製品なら設定環境をG HUBにまとめやすいことも、そのまま使い続ける理由の一つです。ただし、これはApex Proと使い比べた結果ではなく、今の環境を変える必要がないという話です。
これから初めてどちらかを買う場合は、私がPRO Xを使っていることを製品の優劣として受け取る必要はありません。
必要な機能を両方が満たすなら、その時点の価格や実物の打鍵感を優先した方が選びやすいと思います。
気になるのは触れたときにライトが点くこと
約9か月使っていて一番気になるのは、掃除中や子どもがキーボードに触れたときにもライトが点くことです。
ライトを消せば反応しませんが、使用中まで消すと使いにくく感じます。使うときだけ点灯させたい一方、意図せず触れたときの点灯は避けたいので、今の設定ではどちらかを我慢する形です。
性能に関わる大きな欠点ではないものの、共有スペースや家族が触れる場所で使う人には、スペック表からは分かりにくい注意点だと思います。
文章入力が中心なら二択から外れてもよい
ゲーミングキーボードを使う前は、ゲームにも文章入力にも便利な一台になると考えていました。PRO X TKL RAPIDは実際に両方へ使えていますが、長い文章を打つなら、私はノートPCのキーボードの方が楽に感じます。
FPSをたまに遊ぶ程度で、ラピッドトリガーや細かな入力設定に強いこだわりがないなら、PRO XとApex Proのどちらがよいかを無理に決めなくても構いません。文章を打つ時間の方が長い人は、浅めのキーボードや普段慣れている配列まで候補を広げた方が、毎日は使いやすくなると思います。
購入前は、次の3点を確認すると判断しやすくなります。
- ラピッドトリガーと左右入力の制御が使えればよいなら、両製品を価格やメーカーで比較する
- WASD周辺の誤入力対策や複数組のRapid Tapが必要なら、Apex Proの機能を詳しく確認する
- 文章入力の時間が長いなら、二製品に限定せず実物の打鍵感を試す
私の経験から言えるのは、PRO X TKL RAPIDでFPSと普段のPC作業を問題なくこなせており、Apex Proへ替えたいほどの不足はないことです。これから買う人にとっては、スペック上の機能数より、実際に使う設定があるかどうかの方が大事だと思います。
ラピッドトリガーそのものが必要か迷っている人は、ラピッドトリガーは必要かを9ヶ月使って考えた記事も参考にしてください。

