ゲーミングキーボードが欲しいけれど、有名メーカーのものは高すぎる…」
そう思ってAmazonや量販店を見ていると、驚くほど安い商品がたくさんあって迷ってしまいますよね。
- 安いゲーミングキーボードでも、ちゃんとゲームはできるの?
- 「Amazonでよく見る激安中華ブランド(NPETやe元素)は、すぐに壊れたりしない?
- ドン・キホーテやゲオで売っている製品は、ネット通販の製品と比べてどうなの?
こんな疑問を持っていませんか?
この記事では、1万円以下の低価格帯を中心に、失敗しないゲーミングキーボードの選び方を解説します。
この記事の要点
- Amazonの激安品は「メカニカル風」のメンブレン方式が多いので注意が必要。
- e元素などの激安メカニカルは、自分で改造して楽しむ魅力がある。
- ドン・キホーテやゲオの製品は、すぐに手に入る安心感とコスパのバランスが良い。
- 性能にこだわるなら、新品の格安品より「中古の高級機」が正解の場合がある。
この記事の信頼性について
この記事では、特定の意見に偏ることなく、読者に正確な情報を提供することを最優先としています。
そのために、以下を含む複数の一次情報源や信頼性の高い情報を調査・分析した上で、客観的な視点でまとめています。
- 主要ブランド(Logicool, Razer, NPET等)の技術仕様書および公式情報
この記事でわかること
- 「安いキーボード」に潜むデメリットと、許容できるラインが分かります。
- Amazonの激安ブランド(NPET、e元素)の特徴と評判が分かります。
- 実店舗(ドンキ、ゲオ)で買うべきか、ネットで買うべきかの判断基準が持てます。
- 予算内で最も自分に合った「賢い買い方」が見つかります。
なぜそんなに安い?購入前に知っておきたい「安さの理由」
Amazonや量販店で見かける「3,000円のゲーミングキーボード」と「2万円の有名ブランド品」。
見た目は似ていても、中身は大きく異なります。
まずは、失敗しないために知っておくべき技術的な違いを解説します。
「メカニカル」と「メカニカル風」の違いに注意
激安キーボード(特に2,000円〜3,000円台)の商品名によくある「メカニカルフィーリング」「セミメカニカル」という言葉。
これは、「メカニカル(機械式)のような押し心地を再現したメンブレン(ゴム式)キーボード」という意味です。
- メカニカルキーボード: 一つ一つのキーが独立した機械スイッチになっている。耐久性が高く、修理もしやすい。
- メンブレン(メカニカル風): 一枚のゴムシート(ラバードーム)で入力を検知する。コストは安いが、細かい操作の正確さではメカニカルに劣る。
「カチカチ」という音がしても、中身はゴムということがあります。
入門用なら十分ですが、本格的にゲームを練習したい場合は、この違いを理解しておく必要があります。
軸の種類やメカニカルキーボードの詳しい仕組みについては、以下の記事で詳しく解説しています。

ゲームに影響する「遅延」や「音」の問題
安いキーボードでコストダウンされやすいのが「反応速度(レイテンシ)」と「静音性」です。
反応の遅れ
キーを押してから画面上のキャラクターが動くまでに、わずかな遅れ(ラグ)を感じることがあります。
特にBluetooth接続の安いモデルは、FPSなどの対戦ゲームには不向きな場合があります。
音がうるさい
コスト削減のため、内部の吸音材が省かれていることが多いです。
そのため、キーを叩くと「カーン」という金属の反響音が鳴り響くことがあります。
Amazonで見かける激安ブランド(NPET・e元素)
通販サイトのランキング上位によく登場する「NPET」や「e元素」。
これらの中華系ブランドは、圧倒的な安さで人気ですが、それぞれターゲット層が異なります。
NPET:とにかく安く済ませたい人向け
NPETは、日用品なども手掛けるメーカーで、徹底した低価格戦略が特徴です。
特徴
2,000円台で購入できるモデルが多く、防水機能(排水の穴)がついているものもあり、飲み物をこぼしやすい環境でも安心です。
向いている人
- 「子供が初めて使うキーボード」
- 「壊れてもすぐに買い替えられるものがいい」
- 「キーボードの打鍵感にはあまりこだわらない」
という方。
注意点
多くのモデルが「メカニカル風(メンブレン)」です。
また、初期不良の報告も散見されるため、届いたらすぐに動作確認が必要です。
e元素(e-Yooso):改造や赤軸を試したい人向け
e元素(イーヨウソ)は、PC周辺機器に特化したブランドで、「格安で本物のメカニカルキーボード」を提供しています。
特徴
3,000円〜5,000円程度で、赤軸や青軸といった本物のメカニカルスイッチを搭載しています。
さらに「ホットスワップ」という機能があり、壊れたスイッチを自分で交換できるモデルが多いのも魅力です。
向いている人
- 「安くてもメカニカルを使ってみたい」
- 「音がうるさければ自分で吸音材を入れるなどの改造(Mod)を楽しめる」
という方。
注意点
そのままだと打鍵音がかなり大きい(うるさい)製品が多いです。
壁の薄い部屋での使用は注意が必要です。
すぐ欲しいなら?ドンキ・ゲオ・家電量販店のキーボード
- 「ネット通販は届くのが待てない」
- 「実物を見て買いたい」
という方には、身近な店舗の製品も選択肢に入ります。
ドンキホーテ(AULA)の特徴と注意点
ドン・キホーテでは、中国のブランド「AULA(アウラ)」などの製品が多く並んでいます。
良い点
派手なライティングなど、見た目の「ゲーミング感」が強い製品が安く手に入ります。
気をつける点
店頭にある数千円のモデルは「青軸」というカチカチ音が大きいタイプが多いです。
夜間の使用は家族や近隣への配慮が必要です。
補足
AULAには「F75」という評判の良いモデルもありますが、これは主にネット通販で流通しており、ドンキの店頭にある安価なモデルとは別物と考えたほうがよいでしょう。
ゲオ(GEO)のPB商品はここがすごい
ゲオは「GRFD」という型番でプライベートブランド商品を展開しています。
特徴
メンブレンなら2,000円台、メカニカルでも5,000円前後と手頃です。
日本語配列(JIS)を採用しているため、普段の文字入力でも違和感なく使えます。
安心感
パッケージや機能をシンプルにすることで価格を抑えていますが、ゲームに必要な機能(複数キー同時押し対応など)はしっかり押さえています。
「とりあえずこれを選べば大失敗はしない」という堅実な選択肢です。
実は狙い目?「中古の高級キーボード」という選択
予算1万円以下で「性能」を一番重視するなら、新品の安い製品ではなく、中古のハイエンド製品を狙うという手があります。
LogicoolやRazerの中古がおすすめな理由
数万円するプロ仕様のキーボードも、中古なら5,000円〜8,000円程度で手に入ることがあります。
Logicool G PRO X
プロゲーマーの使用率が非常に高いモデルです。スイッチ交換が可能なので、調子の悪いキーだけ自分で直すこともできます。
Razer Huntsman Mini
「光学式スイッチ」という光で反応する仕組みを使っているため、部品の摩耗による故障(チャタリング)が起きにくく、中古でもハズレを引きにくいのが特徴です。
中古を買うときの注意点
中古品は「前の持ち主がどう使っていたか」が分かりません。
以下の2点に注意しましょう。
チャタリング(二重入力)
キーを1回押したのに「あ」が「ああ」と入力されてしまう現象です。
購入直後に必ず入力テストを行いましょう。
衛生面
キーボードは汚れが溜まりやすいです。
購入後はキーキャップを外して洗うなど、掃除をする手間を惜しまないことが大切です。
予算1万円以下ならどれを選ぶべき?
これまでの情報を踏まえて、あなたのタイプ別に「正解」をまとめました。
【タイプA】子供用やリビング用で、飲み物をこぼすのが心配な人
おすすめ: NPET(メンブレン・防水機能付きモデル)
ラフに使えて、壊れても買い替えやすい価格が魅力です。
【タイプB】とにかく安く「メカニカル」を試したい・改造も楽しみたい人
おすすめ: e元素(Z-88など)
3,000円台で赤軸などの感触を楽しめます。
音が気になったら自分で改造するのも楽しみの一つです。
【タイプC】今日すぐに欲しい・店舗で安心して買いたい人
おすすめ: ゲオのPB商品(GRFDシリーズ)
日本語配列で使いやすく、必要な機能が揃っています。
【タイプD】FPSゲームで勝ちたい・性能には妥協したくない人
おすすめ: 中古のRazer Huntsman Mini または Logicool G PRO X
新品の格安品を買うよりも、型落ちでもハイエンド機を選んだほうが、ゲームの勝率は上がります。
自分に合ったキーボードは見つかりましたか?
もし、「もう少し予算を出してでも、長く使える新品の定番モデルを知りたい」という場合は、以下の記事で価格帯別のおすすめモデルを詳しく紹介しています。
軸の選び方も解説しているので、ぜひ参考にしてください。

まとめ
最後に、記事の要点をQ&A形式でまとめます。
- 安いゲーミングキーボードでも、ちゃんとゲームはできるの?
-
できます。
ただし、1万円以下の製品は、競技性の高いFPSなどを本気でやるなら「遅延」や「操作精度」の面で不利になることがあります。
エンジョイ勢や入門用なら十分楽しめます。
- Amazonでよく見る激安中華ブランド(NPETやe元素)は、すぐに壊れたりしない?
-
「NPET」や「e元素」は利用者も多く、ある程度の信頼性があります。
ただし、有名メーカーに比べて初期不良のリスクは高いため、届いたらすぐに動作確認をすることが大切です。
また、e元素は修理や改造を楽しむ「半完成品」としての側面もあります。
- ドン・キホーテやゲオで売っている製品は、ネット通販の製品と比べてどうなの?
-
すぐに手に入ることと、日本語配列など日本人に使いやすい仕様になっている点が大きなメリットです。
特にゲオの製品は、機能を絞り込んでコストを下げており、実用性と価格のバランスが優れています。
安いゲーミングキーボードは、割り切って使えば非常にコスパの良いアイテムです。
自分のプレイスタイルに合わせて、最適な一台を選んでみてください。
最後まで読んでいただき、ありがとうございました。
主な参考文献
- NPETのゲーミングキーボードのおすすめを厳選|評判・メーカーも解説(Pasolog) https://pasolog.com/gaming-device/gaming-keybord/227441/
- Budget Mechanical Feeling Gaming Keyboard (NPET K10 Gaming Keyboard Review) – YouTube https://www.youtube.com/watch?v=sX-bdRTOTCs
- e元素のキーボードは壊れやすい?評価や評判を徹底解説!(1337yn) https://1337yn.com/egenso-reputation/
- E元素 ゲーミングキーボード Z-88を検証レビュー!(mybest) https://my-best.com/products/278694
- メカニカル 有線ゲーミングキーボード”GRFD-GMK MK55”を発売(GEO) https://product.geo-online.co.jp/grfd-gmkmk55/
- Keyboard latency – Dan Luu https://danluu.com/keyboard-latency/







