GEEKOM(ギコム)は、公式では台湾発祥と説明され、現在の運営会社・本社所在地は中国・深圳と案内されているPCブランドです。日本公式ストアの販売主体は、神奈川県横浜市のギコム株式会社となっています。
「台湾のメーカーなのか、中国のメーカーなのか」と迷うのは、ブランドの発祥と現在の会社所在地が分かれているためです。ただ、設立年や会社名には資料間の違いもあり、すべてをそれだけで説明できるわけではありません。
私はGEEKOMのミニPCを購入・使用していません。MINISFORUMを調べたことをきっかけにGEEKOMにも興味を持ち、会社情報や日本での販売体制を確認しました。以下は2026年10月6日時点の調査内容です。
GEEKOMは台湾発祥・現在は中国深圳のPCブランド
GEEKOM日本公式の会社紹介では、2003年に台湾で誕生し、台湾に研究開発本部を置くと説明されています。日本公式の基本情報には、本社所在地が中国・深圳、ブランドを展開する会社がShenzhen Geekom Electronic Technology Co., Ltd.と記載されています。
| 項目 | 公式・販売代理店の説明 |
|---|---|
| ブランド名・読み方 | GEEKOM(ギコム) |
| ブランドの発祥 | 2003年・台湾(日本公式の説明) |
| 日本・米国公式が案内する運営会社 | Shenzhen Geekom Electronic Technology Co., Ltd. |
| 本社所在地 | 中国・深圳(日本公式の記載) |
| 研究開発拠点 | 台湾 |
| 深圳の技術チーム | ブランドの技術支援 |
| 日本公式ストアの販売主体 | ギコム株式会社 |
| 国内販売代理店 | 株式会社リンクスインターナショナル |
米国公式の会社紹介でも、同じ会社名と、台湾の研究開発チーム・深圳の技術チームが案内されています。本社所在地についてはメーカーの公表内容を整理しており、中国の登記資料を独立に照合したものではありません。
台湾企業と中国企業の情報が分かれる理由
発祥を知りたいなら台湾、現在の運営会社や本社所在地を知りたいなら中国・深圳、というように、何を知りたいかで見る項目が変わります。
たとえば、台湾に研究開発拠点があるという説明から、販売する会社も台湾法人だとは判断できません。日本公式ストアの販売主体が日本の会社であっても、GEEKOMそのものが日本発祥のブランドになるわけではありません。
「どこの国?」への答えは、台湾発祥と説明され、中国・深圳の会社が展開するブランドと捉えると分かりやすいでしょう。
購入を考える場合は、これに加えて、自分が買う店舗の販売元を確認する必要があります。
設立年や運営会社名が資料によって違う
発祥と所在地を分けても残るのが、設立年と運営会社名の違いです。調べていて、ここは少し分かりにくいと感じました。
2003年と2021年の2つの情報がある
日本公式の年表では、2003年に台湾で誕生し、2021年にはMini IT11のグローバル発売とブランド刷新があったと説明されています。
対して、リンクスインターナショナルの2026年4月14日の発表では、2021年に中国・深圳で設立されたミニPCブランドと紹介されています。
| 資料 | 年に関する説明 |
|---|---|
| GEEKOM日本公式 | 2003年に台湾で誕生。2021年にブランド刷新 |
| リンクスインターナショナル | 2021年に中国・深圳で設立 |
ブランドの歴史と現在の事業体制など、違う出来事を指している可能性はあります。ただ、両方の説明をつなぐ資料は今回確認できませんでした。2003年を前身の設立、2021年を現在の会社の設立と決めてしまうのも、現段階では推測になります。
長い歴史があるという説明だけで安心するより、何の設立年なのかが揃っている方が検討しやすいですよね。
会社名もサイトによって表記が異なる
日本・米国公式ではShenzhen Geekom Electronic Technology Co., Ltd.が案内されています。しかし、geekom.twの会社紹介には、確認時点でもShenzhen Jiteng Network Technology Co., Ltd.と記載されていました。
| 確認したページ | 掲載されている会社名 |
|---|---|
| 日本公式の基本情報 | Shenzhen Geekom Electronic Technology Co., Ltd. |
| 米国公式の会社紹介 | Shenzhen Geekom Electronic Technology Co., Ltd. |
| geekom.twの会社紹介 | Shenzhen Jiteng Network Technology Co., Ltd. |
日本向けの情報を整理するうえでは、日本・米国公式が案内する会社名を基本にしています。ただ、もう一方の表記との関係や、社名変更があったのかは未確認です。古い記事だけに別名が残っている、という説明では足りません。
会社名の違いだけで製品の危険性を示すことにはなりませんが、ブランドと会社の関係を知りたい人にとって、説明がほしい部分だと思います。
日本公式ストアはギコム株式会社が販売している
日本公式ストアの特定商取引法に基づく表示には、販売主体としてギコム株式会社、所在地として神奈川県横浜市が記載されています。商品に関する問い合わせはフォームまたはメールで受け付け、電話では対応しないという案内です。
| 項目 | 日本公式ストアの記載 |
|---|---|
| 販売主体 | ギコム株式会社 |
| 所在地 | 神奈川県横浜市西区みなとみらい |
| 商品に関する問い合わせ | フォーム・メール |
日本公式ストアで買う場合の販売会社と連絡方法は確認できます。ただ、私が気になるのは、その会社に修理やサポートを安心して任せられるかという点です。日本に会社があると分かっただけでは、購入しやすくなったとは感じません。
販売の窓口、故障の相談窓口、実際に修理する拠点は、知りたい内容がそれぞれ違います。購入するなら、自分が買う商品・販売経路で、誰が問い合わせを受け付け、修理品をどこへ送るのかまで確認したいところです。
国内量販店への流通にはリンクスインターナショナルも関わっている
リンクスインターナショナルは2026年4月14日、GEEKOMとの国内販売代理店契約を発表しました。家電量販店など国内の販売店で、GEEKOM製品を取り扱えるようになったと案内しています。
つまり、日本でGEEKOMを買う経路は公式ストアだけではありません。購入先を見るときは、次のように整理できます。
| 購入経路 | 確認する相手・情報 |
|---|---|
| GEEKOM日本公式ストア | ギコム株式会社の販売・問い合わせ案内 |
| 国内の量販店・PC専門店 | 店舗の販売条件と、購入商品の代理店・保証窓口 |
| AmazonなどのECモール | 商品ごとの販売元と、その販売経路の保証条件 |
代理店契約があることは国内の流通体制を知る材料ですが、それだけで全商品・全店舗の修理窓口がリンクスになるとは判断できません。自分が買う商品の窓口を、販売店や商品別の保証案内で確認する必要があります。
私の場合、販売会社だけでなく代理店の信用も気になります。会社が増えたことで安心するというより、「修理はどこが担当するん? サポートはどこへ聞けばいいん?」がはっきりしている方が、判断しやすいです。
購入先を決める前に、故障時の受付先、修理品の送付先、送料や修理費の負担を確認しておくと、会社名だけを見て選ぶより具体的に検討できます。保証説明で気になった点は、GEEKOMはやめとけ?保証・サポートを確認して気になった点にまとめています。

GEEKOMの製品はすべて中国製なのか
ブランドの発祥地、運営会社の所在地、製品の製造国は、それぞれ別の情報です。台湾発祥という説明は、その製品が台湾製であることを意味しません。同じように、会社が深圳にあるという説明だけで、全モデルの製造国や工場まで確定することもできません。
特定のモデルの製造国を知りたい場合は、本体・外箱の原産国表示や商品資料を確認し、表示が見つからなければ型番を指定して販売店へ聞くのが確実です。「中国の会社か」と「その商品がどこで作られたか」を分けて確認すると、知りたい情報を取り違えずに済みます。
中国企業だから危険とは言えないが、会社関係の分かりにくさは気になる
私自身、中国の会社だから嫌というわけではなく、日本の会社だから安全だとも思っていません。信頼できると判断できるなら、購入を検討できるという考えです。
GEEKOMは公式情報から、台湾との関係、中国・深圳の運営会社、日本での販売主体をある程度整理できます。それでも、設立年や会社名の違いには説明がほしいですし、日本の販売会社や代理店があることだけで、修理・サポートへの不安が解消するわけでもありません。
国を知ったうえで購入を検討するなら、次は販売元と、自分の購入経路での対応を確認する段階だと思います。私の場合は、その情報が分かりやすく、信頼できると感じられるかを重視します。
セキュリティに関する具体的な問題は、会社所在地の説明と分けて、GEEKOMのバックドア・公式ドライバーのマルウェア問題を整理した記事で扱っています。

